Element: keyup イベント
Baseline
Widely available
This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since 2015年7月.
keyup イベントは、キーが離されたときに発生します。
keydown と keyup イベントは、どのキーが押されたかを示すコードを提供し、 keypress はどの文字が入力されたかを示します。例えば、小文字の "a" は keydown と keyup では 65 と報告され、 keypress では 97 と報告されます。大文字の "A" は、どのイベントでも 65 と報告されます。
キーボード操作の対象となるイベントのターゲットは、現在フォーカスされている、キーボード操作を処理している要素です。これには、<input>、<textarea>、contentEditable がついた何らかの要素、および、<a>、<button>、<summary> など、キーボードで操作できる何らかの要素が含まれます。適切な要素にフォーカスが当たっていなければ、イベントのターゲットは <body> またはルートになります。イベントが捕捉されなければ、イベントは DOM ツリーを Document に達するまでバブリングします。
イベントのターゲットは、異なるキーイベント間で変更されることがあります。例えば、 Tab キーを押したときの keydown のターゲットは、 keyup のターゲットとは異なるものになるでしょう。フォーカスが変更されるからです。
構文
イベント名を addEventListener() などのメソッドで使用したり、イベントハンドラープロパティを設定したりします。
addEventListener("keyup", (event) => {});
onkeyup = (event) => {};
イベント型
KeyboardEvent です。 Event から継承しています。
イベントプロパティ
このインターフェイスには親である UIEvent や Event から継承したプロパティもあります。
KeyboardEvent.altKey読取専用-
論理値で、このキーイベントが発生した際に Alt (macOS の場合は Option または ⌥)キーが押されていれば
trueを返します。 KeyboardEvent.code読取専用-
文字列で、このイベントが表す物理キーのコード値を返します。
警告: これはユーザーのキーボードレイアウトを無視します。つまり、ユーザーが QWERTY キーボードレイアウトの "Y" の位置(ホーム行の上の行の中央付近)でキーを押した場合、ユーザーが QWERTZ キーボード(これはユーザーが "Z" を期待し、他のすべてのプロパティが "Z" を示すことになる)または Dvorak キーボードレイアウト(これはユーザーが "F" を期待する)であっても、常に "KeyY" を返します。ユーザーに正しいキーストロークを表示したい場合は、
Keyboard.getLayoutMap()を使用してください。 KeyboardEvent.ctrlKey読取専用-
論理値で、そのキーイベントが発生した際に Ctrl キーが押されていれば
trueを返します。 KeyboardEvent.isComposing読取専用-
論理値で、このイベントが
compositionstartとcompositionendの間に発生したものであればtrueを返します。 KeyboardEvent.key読取専用-
文字列で、このイベントが表すキーのキー値を表します。
KeyboardEvent.location読取専用-
数値で、キーボードなどの入力機器上のキーの位置を表す値を返します。位置を特定する定数の一覧は、キーボード上の位置にあります。
KeyboardEvent.metaKey読取専用-
論理値で、このキーイベントが発生した際に Meta キー(Mac キーボードでは ⌘ Command キー、 Windows キーボードでは Windows キー (⊞))が押されていれば
trueを返します。 KeyboardEvent.repeat読取専用-
論理値で、このキーが押し続けられて自動リピートしている場合に
trueを返します。 KeyboardEvent.shiftKey読取専用-
論理値で、このキーイベントが発生した際に Shift キーが押されていれば
trueを返します。
例
>addEventListener による keyup の例
この例では、 <input> 要素内でキーを離すたびに、 KeyboardEvent.code 値を記録します。
<input placeholder="ここをクリックして、キーを押して離してください。" size="40" />
<p id="log"></p>
const input = document.querySelector("input");
const log = document.getElementById("log");
input.addEventListener("keyup", logKey);
function logKey(e) {
log.textContent += ` ${e.code}`;
}
keyup イベントと IME
Firefox 65 以降では、CJKT ユーザーのブラウザー間の互換性を高めるために、 keydown および keyup イベントが IME 変換中に発行されるようになりました(Firefox バグ 354358)。変換操作中の keydown イベントをすべて無視するには、次のようにしてください (229 は、IME によって処理されたイベントに関連する keyCode に設定される特別な値です)。
eventTarget.addEventListener("keyup", (event) => {
if (event.isComposing) {
return;
}
// 何かを行う
});
メモ:
keydown とは異なり、 keyup イベントには IME イベントのための即別な keyCode 値がありません。しかし、 keydown と同様に、 IME を開くための最初の文字を入力したときに、 compositionstart が keyup の後に発行されたり、 compositionend が keyup の前に発行されたりすることがあります。これらの場合、イベントが変換の一部であっても、isComposing は false となります。
仕様書
| Specification |
|---|
| UI Events> # event-type-keyup> |
| HTML> # handler-onkeyup> |
ブラウザーの互換性
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