HTTP Content (HTTP コンテンツ)
HTTP メッセージでは、コンテンツは、HTTP/1.1 のチャンク転送エンコーディングによるメッセージのフレームがすべて削除された後の、メッセージ本体(ヘッダーセクションに従う)で伝達される「情報」を記述しています。 これは、HTTP/1.1 では「ペイロード」と呼ばれていましたが、メッセージ「コンテンツ」は、単一のフレーム内のデータがヘッダーデータ、本体データ、またはその他のコントロール情報である可能性がある HTTP/2 および HTTP/3 では、フレームペイロードと区別します。
HTTP リクエストおよびレスポンスのメッセージコンテンツの目的は、リクエストメソッドとレスポンスステータスコードによって異なります。
例えば、PUT リクエストでは、コンテンツはリソースの希望する状態を表しますが、POST リクエストでは、コンテンツは処理される情報となります。
GET リクエストに対する 200 OK レスポンスは、リソースの現在の状態を表示しますが、エラーレスポンスはエラーを記述します。
HEAD リクエストや 204 No Content、304 Not Modified ステータスコードなど、一部のレスポンスにはコンテンツがまったく含まれません。
次の HTTP/1.1 レスポンスでは、メッセージ本体が Mozilla Developer Network というコンテンツを含んでいます。
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: text/plain
Mozilla Developer Network
次の HTTP/1.1 レスポンスでは、転送エンコード方式によりデータがチャンクにエンコードされます。
コンテンツは結局のところ Mozilla Developer Network のままですが、メッセージ本体にはチャンクを別個のメッセージデータとして区切るための異なるメッセージデータが含まれています。
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: text/plain
Transfer-Encoding: chunked
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Mozilla\r\n
9\r\n
Developer\r\n
7\r\n
Network\r\n
0\r\n
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