Firefox 40 for developers
Firefox の最新の開発者向け機能をテストするには、 Firefox Developer Edition をインストールしてください Firefox 40 は、米国時間 2015 年 8 月 11 日にリリースされました。このページでは、開発者に影響する Firefox 40 の変更点をまとめています。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
>開発者ツール
ハイライト:
- アニメーションビューを改良
- CSS プロパティの構文のヘルプを MDN から取得
- インスペクターでフィルターを編集
- ワーカーが発したメッセージをウェブコンソールで表示
- ネットワークモニタでー、要求を URL でフィルタリング
- ネットワークモニターで、多くの新たなコンテキストメニュー項目を追加
- ネットワークリソースがブラウザーのキャッシュから取得されたことを示す
- ページインスペクターで、ルールをフィルタリング
さらに:
- 無名の eval ソース内で、debugger; 構文でブレーク
- デバッガーのソースリストペインで、Copy URL および Open in New Tab コンテキストメニュー項目を追加
- ウェブコンソールで console.dirxml をサポート
- スタイルエディターで、スタイルシートリストのコンテキストメニューに "Open Link In New Tab" を追加
- インスペクターのセレクター検索で、CSS 接頭辞をつけなくても class や id を検索結果に表示
- ボックスモデルビューのツールチップで、どの CSS ルールによって値が決まったかを表示
- インスペクターで、Shift + クリックで色単位を切り替え
- インスペクターで、"Scroll Into View" メニュー項目を実装
- インスペクターで、url/id/resource 属性をリンクとして扱う
- ネットワークモニターで、IP アドレスをツールチップで表示
CSS
- 接頭辞 (
-moz-) 付きのtext-decoration-color、text-decoration-line、text-decoration-styleを削除しました (Firefox バグ 1097922)。 text-alignプロパティでmatch-parent値をサポートしました (Firefox バグ 645642)。- Quirks モードで
empty-cellsの既定値が、Standard モードと同様にshowになりました (Firefox バグ 1020400)。 <meter>および<progress>要素で使用している非標準の-moz-orientプロパティが、writing-modes の縦書きに対応しました。autoを削除して、inlineおよびblockを追加しました。新たな既定値はinlineです (Firefox バグ 1028716)。font-size-adjustプロパティで、値0はnone(調整を行わない、または値1.0になる) と同じではなく、倍数 (高さが0になるため、表示されない) として扱うように修正しました (Firefox バグ 1144885)。- 縦書きモードで text-overflow が動作しない問題を修正しました (Firefox バグ 1117227)。
HTML
変更なし。
JavaScript
return文の後方にある到達できないコード (セミコロンがない return 文 の後方にある、到達できない式を含む) について、コンソールに警告を表示します (Firefox バグ 1005110、Firefox バグ 1151931)。Symbol.matchを追加しました (Firefox バグ 1054755)。Symbol.matchプロパティが truthy な値であるオブジェクトをString.prototype.startsWith、String.prototype.endsWith、String.prototype.containsに渡すと、TypeErrorが発生するようになりました (Firefox バグ 1054755)。Symbol.matchプロパティが真値であるパターンオブジェクトを使用してnewを伴わずにRegExp関数を呼び出すと、パターンそのものが返るようになりました。また、パターンオブジェクトのconstructorプロパティはRegExp関数に等しくなります (Firefox バグ 1147817)。- JS1.7 の、for-in を使用する非標準の構造分解を廃止しました (Firefox バグ 1083498)。
- for...in ループで、非標準の初期化式を無視してコンソールに警告を表示するようになりました (Firefox バグ 748550 および Firefox バグ 1164741)。
- Unicode コードポイントのエスケープ書式
\u{xxxxxx}をサポートしました (Firefox バグ 320500)。 String.prototype.containsは、String.prototype.includesに置き換えられました。String.prototype.containsはエイリアスとして維持します (Firefox バグ 1102219)。DataViewコンストラクターをnew演算子を伴わない関数として呼び出した場合、ES6 に従ってTypeErrorが発生するようになりました。- Firefox 21 のリグレッションである、
getトラップを持たずに配列から作成した Proxy が正常に動作しない問題を修正しました。Proxyでgetトラップを定義していない場合は、Array.lengthが0を返します。またsetトラップは呼び出されません。この問題の回避策は、必要ない場合でもgetトラップを追加することでした。この問題は解決されました (Firefox バグ 895223)。 - ES6 仕様に従い、
WeakMap.prototypeおよびWeakSet.prototypeは通常のオブジェクトに変更しました (Firefox バグ 1055473)。
インターフェイス/API/DOM
新規 API
- プッシュ API を、実験的に実装しました (Firefox バグ 1038811)。設定項目
services.push.enabledで制御しており、デフォルトは無効にしています。
ウェブアニメーション API
主に最新の仕様変更に合わせて、ウェブアニメーションの実験的な実装を改良しました:
AnimationPlayer.currentTimeが設定可能になりました (Firefox バグ 1072037)。Elementで使用できるAnimatable.getAnimationPlayers()を、Element.getAnimations()に改名しました (Firefox バグ 1145246)。AnimationおよびAnimationEffectを、新たに作成したKeyframeEffectReadOnlyに統合しました (Firefox バグ 1153734)。AnimationPlayerをAnimationに改名しました (Firefox バグ 1154615)。AnimationTimelineは、DocumentTimelineを唯一実装する抽象クラスになりました (Firefox バグ 1152171)。
CSSOM
- CSS Font Loading API を、Nightly および Developer Edition ではデフォルトで有効にしました (Firefox バグ 1088437)。Beta および Release では、引き続き無効です。
CSSCharsetRuleインターフェイスを削除しました。このオブジェクトは CSSOM で使用できなくなりました (Firefox バグ 1148694)。これは仕様書 (最近の変更) および Chrome の動作に合致します。
WebRTC
- WebRTC の
negotiationneededイベントは、再ネゴシエーション時だけでなく初期ネゴシエーション時にも送るようになりました (Firefox バグ 1149838)。
DOM & HTML DOM
- 最新の仕様書の要求に従い、
srcsetをパースできないときにHTMLImageElement.currentSrcメソッドはnullではなく""を返すようになりました (Firefox バグ 1139560)。 - 画像と同様に、Firefox は非表示の
<iframe>に対してWindow.requestAnimationFrame()を抑制するようになりました (Firefox バグ 1145439)。 Navigator.taintEnabledはウェブワーカーで使用できなくなりました (Firefox バグ 1154878)。
ウェブオーディオ API
ウェブオーディオ API の新たな拡張です。
AudioContext.state、AudioContext.onstatechangeプロパティとAudioContext.suspend()、AudioContext.resume()、AudioContext.close()メソッドを実装しました (Firefox バグ 1094764)。AudioBufferSourceNodeにAudioBufferSourceNode.detunek-rate 属性を実装しました (Firefox バグ 1153783)。
ウェブワーカー
- サービスワーカー API を少々改良しました。
update()メソッドを、ServiceWorkerGlobalScopeからServiceWorkerRegistrationに移動しました (Firefox バグ 1131350)。 ServiceWorkerRegistrationをウェブワーカーで使用できます (Firefox バグ 1131327)。DataStoreをウェブワーカーで使用できます (Firefox バグ 916196)。
IndexedDB
IDBTransactionは、デフォルトで永続的ではなくなりました (Firefox バグ 1112702)。これは信頼性よりパフォーマンスを重視するものであり、また他のブラウザーの動作に合致します。詳しくは durability の定義をご覧ください。
開発者ツール
console.timeStampプロパティを追加しました (Firefox バグ 922221)。
MathML
変更なし。
SVG
変更なし。
Audio/Video
変更なし。
ネットワーク
変更なし。
セキュリティ
- CSP でアスタリスク (
*) を使用した場合に、data:、blob:、:filesystemの各スキーマは提供元のマッチング対象に含まれなくなりました。これらのスキーマを CSP でマッチさせるには、関連するヘッダーで明示的に定義しなければなりません (Firefox バグ 1086999)。
アドオン開発者と Mozilla 開発者向けの変更点
>XUL
- 透過したトップレベル window を生成することができなくなりました (Firefox バグ 1162649)。
JavaScript コードモジュール
- Dict.jsm を削除しました (Firefox バグ 1123309)。代わりに
Mapを使用してください。
XPCOM
nsClassInfo::GetImplementationLanguage()関数とともにnsIClassInfo.implementationLanguage属性を削除しました。- 以下の XPCOM インターフェイスを削除しました。代わりに標準 HTML インターフェイスを使用してください。
nsIDOMHTMLBRElementnsIDOMDivElementnsIDOMHTMLHeadingElementnsIDOMHTMLTableCaptionElementnsIDOMHTMLTableElementnsIDOMHTMLTitleElement
その他
- Keywords API は非推奨になりました。まもなく削除します (Firefox バグ 1140395)。
- 自動テストシステムで、個体テスト関数のスキップをサポートしました。Conditionally running a test の XPCShell testing をご覧ください。
過去のバージョン
- Firefox 39 for developers
- Firefox 38 for developers
- Firefox 37 for developers
- Firefox 36 for developers
- Firefox 35 for developers
- Firefox 34 for developers
- Firefox 33 for developers
- Firefox 32 for developers
- Firefox 31 for developers
- Firefox 30 for developers
- Firefox 29 for developers
- Firefox 28 for developers
- Firefox 27 for developers
- Firefox 26 for developers
- Firefox 25 for developers
- Firefox 24 for developers
- Firefox 23 for developers
- Firefox 22 for developers
- Firefox 21 for developers
- Firefox 20 for developers
- Firefox 19 for developers
- Firefox 18 for developers
- Firefox 17 for developers
- Firefox 16 for developers
- Firefox 15 for developers
- Firefox 14 for developers
- Firefox 13 for developers
- Firefox 12 for developers
- Firefox 11 for developers
- Firefox 10 for developers
- Firefox 9 for developers