Permissions-Policy: deferred-fetch-minimal

構文

Permissions-policy: deferred-fetch-minimal=*
Permissions-policy: deferred-fetch-minimal=()
Permissions-policy: deferred-fetch-minimal=(self)
Permissions-policy: deferred-fetch-minimal=(<urllist>)

<urllist>

セカンダリの 128KiB クォータ（サブフレームごとに最大 8KiB）の使用が許可されているオリジンを、空白で区切ったリストです。

deferred-fetch-minimal 権限が self または () に設定されている最上位のフレームでは、オリジン同士が異なるサブフレームが既定の共有 128kb のクォータをまったく使用することはできません。その代わりに、サブフレームの 128KiB のクォータが通常のクォータに追加されます。

既定のポリシー

deferred-fetch-minimal の既定の許可リストは * です。

例

これ以外の例は fetchLater() のクォータ を参照してください。

最小クォータを使い切る

Permissions-Policy: deferred-fetch=(self "https://b.com")

1. b.com のサブフレームは、作成時に最上位の 512KiB の制限から 64KiB を受け取ります。
2. c.com のサブフレームは記載されていないため、128KiB の共有制限から作成時に 8KiB が割り当てられます。
3. 異なるオリジンを持つ 15 個のサブフレームは、作成時に 8KiB を受け取ります （c.com と同様）。
4. 次のサブフレームには、クォータは割り当てられません。
5. サブフレームの 1 つが除去された場合、その遅延フェッチが送信されます。
6. 次のサブフレームは、再び利用可能なクォータがあるため、8KiB のクォータを受け取ります。

例外付きで、最低クォータを完全に廃止

Permissions-Policy: deferred-fetch=(self "https://b.com")
Permissions-Policy: deferred-fetch-minimal=()

1. b.com のサブフレームは、作成時に 64KiB を受け取ります。
2. c.com のサブフレームは、作成時にクォータが割り当てられません。
3. 最上位の文書およびその同じ起源の子孫は、最大 640KiB まで使用できますが、b.com サブフレームが作成された場合、574KiB に縮小されます。

例外なしで、最低クォータを完全に廃止

Permissions-Policy: deferred-fetch-minimal=()

1. 最上位の文書および同じ起源の子孫は、640KiB をすべて使用することができます。
2. サブフレームにはクォータは割り当てられておらず、fetchLater() は使用できません。

名前付きオリジンへの最小クォータの制限

Permissions-Policy: deferred-fetch=(self "https://b.com")
Permissions-Policy: deferred-fetch-minimal=("https://c.com")

1. b.com のサブフレームは、作成時に 64KiB を受け取ります。
2. c.com のサブフレームは、作成時に 8KiB を受け取ります。
3. d.com のサブフレームは、作成時にクォータが割り当てられません。

仕様書

ブラウザーの互換性

関連情報

• fetchLater() のクオータ
• fetchLater() API
• Permissions-Policy ヘッダー
• 権限ポリシー